ビットコインが潜在的に持つ問題点。
- 匿名性の問題
- スケーラビリティの問題
仮想通貨GRIN(グリン)はこの2点を、新たに考案されたMimbleWimble(ミンブルウィンブル)という技術で改善した。
同様にMimbleWimble(ミンブルウィンブル)技術を利用したBEAM(ビーム)という仮想通貨も同時期に開発され細かな違いがあります。
GRINとは?
GRINは2019年1月にローンチされた比較的新しい仮想通貨です。
主な特色としては多くのアルトコインがビットコインのクローンで作られたのとは違いMimbleWimble(ミンブルウィンブル)を使ったまったく新しい仮想通貨として誕生した事です。
その他には、同じ技術を使っているBEAM(ビーム)がマイニング報酬の一部を初期投資家やコアチームに分配しているのと比べGRIN(グリン)は完全な寄付型のプロジェクト設計をしています。
Mimblewimbleの言葉と由来は?
海外の仮想通貨技術者が参加していたチャットに突如現れた人物が公表した技術の呼び名です。
言葉自体はハリーポッターシリーズに出てくる呪文の名前でもあります。
2016年8月
仮想通貨技術者のアンドリュー・ポエルストラが参加するIRCチャットにある人物がログインします。
人物の名前はTom Elvis Jedusor(IRCIDはmajorplayer)
ハリーポッターシリーズの悪役ヴォルデモート卿のフランス名のアナグラムです。
そう、ビットコインの開発者と同じく匿名の人物です。
彼がIRCにMimblewimbleについて書かれたサイトのURLだけを残し消えます。
その後アンドリュー・ポエルストラはサイトを確認し、現在のビットコインの問題点を解消出来る技術かもしれないと思い研究を始めます。
2016年11月
今度はハリー・ポッターの世界から別のキャラクターがIRCチャットに現れました。
彼の名はIgnotus Peverell(イグノタス・ペベレル)
彼はMimblewimbleの最初の実装を行い、Githubへのリンクをそのチャンネルに投稿しました。
ちなみに彼は現在のGRINの主任技術者でもあります。
(すげー個人的な妄想だと、この人がアンドリュー・ポエルストラじゃね?って思ってます)
Mimblewimbleプロトコルって何が凄いの?
Mimblewimbleプロトコルで作られた通貨の特性や他と違う所はなんでしょうか?
簡単に説明すると
- 取引データのサイズがコンパクト
- 匿名性が高い
- それらを両立してるからスゲー!
でも、ビットコインって匿名性高いんじゃないの?
モネロとかジーキャッシュとかあるじゃん。
等々色々ありますね?この両立は難しいのです。
匿名性を高める為の技術を利用すればトランザクションのデータ量は増え、スケーラビリティの問題が出てきます。それらを両立出来ているからこそMimblewimbleが注目されている理由でもあります。
BEAMとの違い
同じMimbleWimbleを使ったBEAMとの違いは何でしょうか?
大きく分けると運営方法と発行数量の違いがあります。
グリンとビームの運営方法の違い
グリンは今年1月にローンチされ、ICOも、プライベートな資金調達も行っておらず、完全な寄付により運営されています。
現在は50BTCの寄付を受け取ってようやく開発が前に進み始めたそうです。
On behalf of $GRIN, thanks to the donor that made the 50 BTC donation today, coinbase from a block mined 2010-11-25. We’ll try to spend it wisely. https://t.co/OpnzPDQTok
— Grin Council (@grincouncil) 2019年5月7日
発行数量の違い
GRINに発行上限はありません。
日本円もドルもこの世のお金は全て発行上限は無限です。
GRINはビットコインと同じ様に人々が日常で使う【通貨】を目指しているので上限はこれで問題はないのかもしれません。
その他の違い
GRIN | BEAM | |
言語 | RUST | C++ |
ブロックタイム | 1分 | 1分 |
ブロックリワード | 60Grin | 100BEAM |
半減期の有無 | 無し | 有り |
アルゴリズム | cuckARoo29 | Equihash |
運営主体 | コミュニティ | 企業 |
財源 | コミュニティ | 開発者報酬 |
アトミックスワップ対象 | Ethereum | Bitcoin |
GRIN(グリン)の購入出来る取引所は?
GRIN(グリン)を購入出来る仮想通貨取引所は今の所ホットビット(HotBit)しかありません。
BEAMも同じく購入出来る取引所なので購入したい人は登録をオススメします。
自分も登録して利用しています。