BEAM(ビーム)|MimbleWimbleを実装した匿名通貨の特徴とは?

ビットコインの今後の問題点の匿名性やスケーラビリティ問題。
その問題を解決する案として提示されたのがMimbleWimbleプロトコル。

MimbleWimbleを使って開発されたBEAM(ビーム)は匿名性、スケーラビリティに優れているビットコインとは違う新しい仮想通貨として注目を浴びています。

 

 

 

目次

BEAM(ビーム)とは?

2019年1月にローンチされたMimbleWimbleプロトコルを利用した仮想通貨。
同じ技術を利用したGRINとは開発手法が違い等が比較されたりもする。
特徴的なのはウォレットアドレスが存在せず、送受金をする際は必ず送信者、受信者がオンラインである事が必要な事。

結果、高い匿名性とスケーラビリティを獲得している。

 

BEAM(ビーム)概要

通貨名:BEAM(ビーム)
ティッカー:BEAM
最大供給可能量:262,800,000 Beams
マイニング:PoW
プレマイン:なし(プレセール?はあった模様)
アルゴリズム:Equihash 150,5
取扱い取引所:Hotbit
公式website:https://www.beam.mw/

 

あわせて読みたい
ホットビット(HOTBIT)|BEAMやGRINのある仮想通貨取引所の登録方法 ホットビット(HOTBIT)はイギリスを拠点とした取引所で2018年にオープンしました。   BEAMやGRINが購入出来る取引所なのでよく利用しています。 使った感じは、かな...

 

 

BEAM(ビーム)の特徴

他の仮想通貨、匿名通貨とは違う所がいくつかあります。

  • いらないトランザクションをカットするカットスルー
  • 取引額を秘匿化し攻撃者からも守るダンデライオン

 

トランザクションカットスルー

簡単に説明すると、ブロック内にある全てのトランザクションを一つにまとめインプットとアウトプットで同じになる箇所はカットする技術です。
結果的にブロックチェーンのサイズの増大を防ぐ事と匿名性向上につながっています。

 

ダンデライオン

ダンデライオンはたんぽぽの意味。
取引額を秘匿化しても、悪意のあるノード(仲介者)がいれば情報を見れてしまう可能性があります。
その可能性を0に近づける為の機能がダンデライオンです。
トランザクションの送信方法フェーズが2種類有り、送信する際に設定された確率でどちらのフェーズで処理するかが決まります。

【Stem(=茎) phase 】各ノードがランダムに選択された1つのピアにのみトランザクションを送信する。
【Fluff(=綿毛) phase 】トランザクションがすべてのピアに送信される。

 

 

 

 

他の匿名通貨との違い

新しい匿名通貨と言われるBEAM
他の有名な匿名通貨との違いはなんでしょうか?
どの通貨も匿名に変わりはありませんが、わかりやすい違いはトランザクションサイズにあります。

モネロ(XMR)

モネロが持つ匿名技術はリング証明という技術です。
この技術を使う事により匿名化する事が出来ますが、トランザクションサイズがビットコインに比べ25倍に増大します。

もしビットコインと同じ規模でモネロが利用され始めたら残取引履歴は5TBにもなります。

 

ジーキャッシュ(Zcash)

ジーキャッシュが使う匿名技術はゼロ知識暗号化方式
この技術を使った場合でもトランザクションサイズはビットコインの約9倍。

ビーム(BEAM)

ビームの場合はトランザクションサイズがビットコインの約30%
BEAMがビットコインの規模に達すると、ブロックチェーンサイズは70GB未満
より小さなデバイスでフルノードを実行することができます。

 

 

 

GRINとの違い

同じMimbleWimbleを使ったGRINとの違いは何でしょうか?
大きく分けると運営方法と発行数量の違いがあります。

ビームとグリンの運営方法の違い

ビームは運営に必要な費用を外部からの寄付以外にマイニング時の成功報酬と同額が投資家、コアチーム、財団に発行されます。

  • コアチームに45%
  • 投資家に35%
  • 財団に20%

例えば私がBEAMをマイニングしていて80コインを採掘してGETした場合。
その時に同額がこの分配方法によって3者に自動的に振り分けられます。
ICOなしと言ってますが投資家がいる時点でどーなんでしょね?

ちなみにGRINは全て寄付で開発を進めています。
最近(2019年5月)匿名の人物から3000万円程の寄付を始めて貰いやっと軌道?に乗り始めた模様です。

 

発行数量の違い

BEAMは発行上限を2億6,300万枚に設定しています。
対してGRINの場合は毎秒1Grinの排出を無限に行います。

GRINは発行上限ないんじゃダメじゃん。
そう思いました?

そう考えるなら少し残念ですね。
日本円もドルもこの世のお金は全て発行上限は無限です。
GRINはビットコインと同じく通貨を目指しているので無限であってもなんら問題はありません。
ただ、投機的な目線や立場から見ると値上がりしにくい。
という側面もあるかもしれませんね。

 

その他の違い

 

GRIN BEAM
言語 RUST C++
ブロックタイム 1分 1分
ブロックリワード 60Grin 100BEAM
半減期の有無 無し 有り
アルゴリズム cuckARoo29 Equihash
運営主体 コミュニティ 企業
財源 コミュニティ 開発者報酬
アトミックスワップ対象 Ethereum Bitcoin

 

 

 

BEAMの購入出来る取引所

そんなBEAMを購入出来る取引所は今の所ホットビット(HotBit)しかありません。
GRINもBEAMも買える取引所でKYCが無いので、登録して置いてもいいかもしれませんね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

暗号資産で支払えるキッチンカーをやってたりします。 🍙モナコインとかビットコインとか🍴 趣味は仮想通貨/ブログ/VR/チャリ/UO/バイク/MTG/UmbrelでBitcoin Lightningノード運営中⚡️/ch0meji.eth

目次